:マネージャー(高自己効力感)
:部下(低自己効力感)
過去の成功を単なる運とせず、「自分の努力と能力によるもの」として認識し、次の行動の自信の土台とする(達成行動の遂行)。
成功している他者を見て、「自分にもできるはずだ」と強く信じ、その成功者の行動を詳細に分析し、自分に取り込む(代理経験)。
目標達成までの困難を予測し、障害に直面してもすぐに諦めず、解決するまで工夫し続ける強いレジリエンスを持つ(努力の持続性)。
信頼できる人からの励ましや助言を素直に受け入れ、「自分ならできる」という確信を強める力を持つ(言語的説得)。
不安やストレスを感じても、それを「実行能力の欠如」と捉えず、むしろ「挑戦している証拠」として、平静さを保ち行動を継続する(生理的・情動的状態)。
部下(低自己効力感)が、新しいソフトウェア導入プロジェクトのリーダー役を断ろうとしています。マネージャー(高自己効力感)が、部下の効力感を高めようと対話している場面。
新しいプロジェクトのリーダー役、ぜひお願いしたい。あなたのデータ分析力が必要なんだ。
いえ、辞退させてください。正直、あのシステムは複雑すぎて、私には到底さばききれないと思います。前に似たプロジェクトでミスをした経験もありますし、自信が持てません。」 (→ 過去の失敗経験(達成行動の遂行)を過大評価し、自信を失っている。)
前にミスがあったのは事実だが、そのプロジェクトを最終的に立て直して成功させたのもあなたじゃないか(①成功体験の体系化)。あの時、納期遅延が確定しかけた状況から、どうやって立て直したか覚えているか?」
ええと…あの時は、とにかく機能を絞り込み、チーム外のIさんに協力を仰いで…どうにか間に合わせました。
その『機能を絞り込み、必要な協力を仰ぐ力』こそが、今回の複雑なシステムを動かす力だ。それに、隣のチームの〇〇さん、彼もこのシステムを最初立ち上げた時は苦労していたが、今や専門家だ(②モデリング能力)。
〇〇さんは優秀ですから…私とは違います。
違うことはない。『困難でも諦めずに解決策を工夫する』粘り強さ(③課題への粘り強さ)が似ている。〇〇さんができたことは、あなたも正しいプロセスを踏めば必ずできるよ。
そう言っていただけると嬉しいですが…正直、プレッシャーで胃が痛いです。
胃が痛いのは、それだけ真剣に成功させたいと思っている証拠だ。不安がないリーダーなんていない。その不安を『注意深さ』に変えればいい(⑤感情のコントロール)。私はGさんがこのプロジェクトを完遂できると、確信しているよ(④ポジティブな説得)。
そこまで言っていただけると…。では、まず〇〇さんに相談して、最初の一歩を踏み出すための計画を立ててみます。
自己効力感を高めるには、下記のような4つの情報源が必要であると言われています。
1.達成行動の遂行(成功体験)
過去の成功を自分の能力の証明として再認識させる。
2.代理経験(モデリング)
似た能力を持つ他者が成功するのを見せる。
3.言語的説得
信頼できる人からの「あなたならできる」という励ましや保証。
4.生理的・情動的状態
不安や緊張を「能力不足」ではなく「挑戦のサイン」としてポジティブに解釈させる。
「自分には価値がある」という自己肯定感とは異なり、自己効力感は「自分にはできる」という能力に関する確信です。
自信がないということはステップアップできるチャンスなのでは?
挑戦して失敗したことをいつか笑い話にできるように進み続けるしかない。
投稿日: 2025年12月31日 - 更新日: 2025年12月31日