:先輩(成長マインドセット)
:若手(固定マインドセット)
努力は結果を出すための手段ではなく、脳や能力を向上させる「行為そのもの」に価値があると考える。
失敗や困難を避けるべきものではなく、「成長のための機会(ストレッチゾーン)」として積極的に歓迎する。
批判やフィードバックを「自己への攻撃」ではなく、「自分の成長を加速させるための情報」として歓迎し、活用する。
他者の成功を「脅威」ではなく、「自分も達成可能であることの証明(インスピレーション)」として捉え、学ぼうとする。
失敗しても「まだ試行回数が足りないだけ」と考え、諦めずに、やり方を変えて再挑戦する粘り強さがある。
若手社員(固定マインドセット傾向)が、難易度の高い新規プロジェクトへのアサインを断ろうとしており、先輩(成長マインドセット)が対話を通じて若手社員の考えを変えようとしている場面。
新規プロジェクトへのアサインを打診された件、どうする? 経験者不在の難しい仕事だが、大きなチャンスだよ。
ありがとうございます。ですが、辞退させてください。僕にはあのレベルの難易度の仕事は、正直言って無理です。失敗して、チームに迷惑をかけたくありません。 (→ 自分の能力は固定されており、挑戦で失敗すると「無能」のレッテルを貼られることを恐れている。)
無理、か。君が今の自分のスキルセットでは厳しいと思っているのは分かる。でも、その『無理』は何に起因してると思う?
経験と、持って生まれた才能だと思います。〇〇さん(同期の優秀な社員)のような人でないと、成功はできないですよ。
〇〇さんも最初はゼロからのスタートだよ。持って生まれた才能じゃなくて、〇〇さんが過去にした『試行回数』と『試行錯誤の量』だ。挑戦して失敗することは、『才能がない証明』じゃなくて、『次の成功のための情報収集』でしかない。 (→ 才能を否定し、努力と試行錯誤の価値(①努力への価値観)を強調している。)
でも、努力してもダメなことってありますよね。無駄な努力はしたくないです。
努力が『無駄』になることはないよ。結果が出なくても、脳は新しい回路を作っている。そのプロジェクトで仮に結果がゼロでも、君のスキルレベルは20%上がるんだ。その20%が来年、別のプロジェクトで活きる。 (→ 努力を結果のためでなく、自己成長のプロセス(①努力への価値観)として再定義する。)
もし失敗したら、周りから『やっぱり無理だった』と見られるのが怖いです。それが一番のストレスで…
周りの評価は気にしなくていい。批判されたら、『より良いアドバイスをタダでもらえた』と思えばいい(③批判への対応)。大切なのは、周りの目ではなく、君が『この挑戦を通じて何を学ぶか』だよ。目標を『プロジェクト成功』から『プロジェクトを通して〇〇のスキルを習得する』に変えてみたらどうだ? (→ 評価軸を外部(他者)から内部(自己成長)へ切り替えるよう誘導する。)
…目標をスキル習得に設定し直す、ですか。それなら、少し気が楽になるかもしれません。プロジェクトそのものは難しそうですが、やってみます。
成長マインドセットとは、人間の能力や知性は固定されたものではなく、努力、経験、学習によっていくらでも成長できると信じる考え方です。
この会話事例では、固定マインドセットの人が持つ「失敗=自分の能力の限界」という思考に対し、成長マインドセットの人が持つ「失敗=学びの機会」という思考で上書きし、行動変容を促しています。
成長マインドセットは、自己肯定感を支える土台にもなり、現代社会の急速な変化や不確実性に対応するための「学習能力」を最大限に引き出す鍵となります。
他人にできることの大半は習得するまでの時間の掛かり方が違うだけで誰でもできるようになる。
投稿日: 2025年12月31日 - 更新日: 2025年12月31日