複雑な社会で健全なアイデンティティを持つ方法


他者と区別された「自分らしさ」の確立と、それが一貫している感覚を持つためには?

:先輩(健全なアイデンティティ)

:後輩(アイデンティティが不安定)


の性格レーダーチャート


①役割の一貫性

職場、家庭、趣味など、複数の役割や状況で自己の価値観や行動に大きな矛盾がなく、自己を安定して保てる。

②価値観の選択

親や社会から与えられた価値観ではなく、自分で熟慮し、実験し、主体的に選択した価値観に基づいて行動している。

③多様な自己の統合

SNS上の「理想の自分」や職場の「プロの自分」など、多様な側面の自己を矛盾なく統合し、自己の全体像を受け入れている。

④文化的・職業的柔軟性

自分の核となる部分は保ちつつ、新しいテクノロジーや異文化、未経験の職務環境に対し、自己を柔軟に適応・修正できる。

⑤コミットメント

自分の選択した職業的・思想的な役割に対し、明確な目標と熱意を持ち、未来に向けた具体的な行動を起こしている。


①役割の一貫性
9
②価値観の選択
10
③多様な自己の統合
8
④文化的・職業的柔軟
9
⑤コミットメント
9

先輩は自分の仕事にすごく自信を持っているように見えますが、正直、僕は自分がこの会社で何をしているのか、よくわからなくなってきました。周りの期待に応えようとしているだけで…僕の本当の役割って何だろう、と。

なるほど、自分の軸が見つからないんだね。それは決して悪いことじゃないよ。みんな最初は『仮の役割』を演じるところから始まる。でも、あなたが言う『周りの期待』って、具体的に誰の期待なの?」 (→ 後輩の悩みを理解しつつ、軸を「他者」から「自己」へ向けさせる問いかけ。)

親や先生、会社の先輩たち…立派な社会人になる『べき』という漠然とした期待です。僕もそうあるべきだと思ってこの道を選びましたけど、本当にこれが僕の望んだことなのかは自信がなくて。

『べき』に動かされているんだね。アイデンティティというのは、『~べき』を減らし、『~したい』を増やしていくプロセスだ(②価値観の選択)。この会社に入ったこと自体は良かったとしても、その仕事内容を『自分自身が選んでいる』という感覚はあるかい?

ありません。仕事では真面目な顔をしていますが、友達といる時は全然違う人間です。SNSではさらに違う人格を演じている気がして…。全部バラバラで、どれが本当の自分なのかわかりません。

バラバラでいいんだ。それは、色々な可能性を探っている証拠だよ。大事なのは、それぞれの役割の底に流れる『自分が大切にしていること(核となる価値観)』が同じかどうかだ(③多様な自己の統合)。例えば、どの役割でも『人を楽しませたい』という気持ちは共通しているとか。

核となる価値観、ですか…。それがわからないから悩んでいるのかもしれません。

じゃあ、それを探すために、今の会社で与えられた仕事のうち、『少しでも面白い』と思える部分に、期限を決めて、徹底的に集中してみるというのはどうだろうか(⑤コミットメント)? それが成功するか失敗するかは関係なく、その経験が自身の軸を作る。

期限を決めて集中する…。そうですね、今任されている企画書のデータ分析は、少し面白いと感じています。それを徹底的にやってみます。



情報を得ることは大事ですが、集めすぎて何も行動ができなくなる”頭でっかち”になるのは損です。「とりあえずやってみる」がキーワードです。


投稿日: 2025年12月31日 - 更新日: 2025年12月31日